XをBanach空間,S⊂Xを空でない閉集合,f:S→Sを縮小写像とする.
このとき,fは唯一の不動点(f(a)=aとなる点)を持つ.
これがBanachの不動点定理です(縮小写像の原理とも言います).
何言ってんだかよく分からない人もいるかもしれませんが,
そんなのほっといて例を見ていきましょう.
この写真を見てください:
この写真に数学っぽく座標を加えて,写真をこのように写します:
↓f
これは青枠内から青枠内への写像になっていて,
さらに縮小写像になっています.
ということは,Banachの不動点定理より,まったく動いていない点が1つだけ存在します.
写真を重ねて考えて見ましょう.
この場合,オッサンの鼻が不動点ですね!
今度は,この写像を考えてみましょう:
↓g
さて,不動点は存在するでしょうか?
よく見ると,元の写真よりも鼻周辺がでっかくなっちゃっているので,縮小写像ではありません.
でも,これは青枠内への連続写像ですよね.
実はBrouwerの不動点定理によると,有界凸閉集合から自身への連続写像は不動点を持ちます(唯一とは限りません)!
オッサンの顔をテキトーにいじくっちゃったので,2番目の例はどこが不動点なのかよくわかりませんが,オッサンの右ヒジ付近に一個ありそうですね。
詳しい証明はマスプラスに載せるつもりです!
thank Q for your rEaDing.φ( ̄ー ̄ )
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コロちゃん(1990〜)は日本の暇人。大学時代の主な作品に『食べられないパンに関する数学的考察』『大井語辞典』がある。お笑いにまあまあ詳しく、数学とそれなりに向き合っていて、ラジオが少し好き(特におに魂)。「マスマスター」と名乗りラジオ番組にネタを投稿していた時もあった。
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