XをBanach空間,SXを空でない閉集合,f:SSを縮小写像とする.
このとき,fは唯一の不動点(f(a)=aとなる点)を持つ.

これがBanachの不動点定理です(縮小写像の原理とも言います).



何言ってんだかよく分からない人もいるかもしれませんが,
そんなのほっといて例を見ていきましょう.



この写真を見てください:








この写真に数学っぽく座標を加えて,写真をこのように写します:


        ↓f





これは青枠内から青枠内への写像になっていて,
さらに縮小写像になっています.



ということは,Banachの不動点定理より,まったく動いていない点が1つだけ存在します.



写真を重ねて考えて見ましょう.




この場合,オッサンの鼻が不動点ですね!



今度は,この写像を考えてみましょう:


        ↓g





さて,不動点は存在するでしょうか?



よく見ると,元の写真よりも鼻周辺がでっかくなっちゃっているので,縮小写像ではありません.

でも,これは青枠内への連続写像ですよね.



実はBrouwerの不動点定理によると,有界凸閉集合から自身への連続写像は不動点を持ちます(唯一とは限りません)!

オッサンの顔をテキトーにいじくっちゃったので,2番目の例はどこが不動点なのかよくわかりませんが,オッサンの右ヒジ付近に一個ありそうですね。



詳しい証明はマスプラスに載せるつもりです!

thank Q for your rEaDing.φ( ̄ー ̄ )