大喜利をとく筋道を、『いかにして問題をとくか』(G.Polya著)に基づいて述べた記事です。お笑い芸人・ハガキ職人・笑点メンバーになりたい方が参考までに読めばいいと思います。素人にくせに偉そうに書いているのが気に食わないと思ったら、それ以降読まないでください。



数学の問題は、ある解答に対し正解・不正解がはっきり決まります。また、正解・不正解の理由を誰もが納得することができます(ちゃんと勉強していれば)。

一方、お笑いの基本である大喜利の回答は一つとは限りませんし、回答に対して誰もが納得するとは限りません。

こう考えると、個人的には数学の問題よりも、大喜利の方が難しいと思います。とは言ったものの、数学の問題を出されようが、大喜利のお題を出されようが、「思考の基本」がしっかりしていればちゃんと答えることができるはずです。

では、その「思考の基本」とやらを確認して、大喜利をとくことを試みましょう。



Polya先生によると、問題解決のためには4つの段階があります(チェックリストの原文はコチラ):

1.問題を理解すること
未知なものと与えられた条件を確認する作業です。これができなければ解けません。
2.計画を立てること
与えられた条件をじっくり検討する作業です。未知なものと与えられた条件に関連があるか、類似の問題を知らないか、役立ちそうなお約束のくだりや持ちネタはないかなどをよく考えましょう。
3.計画を実行すること
思いついたアイデアに誤りがないかをチェックし、実行する作業です。ニュアンス、記号(!?〜。など)、フリップを出すタイミング、図の挿入、声の表現などに十分気を付けるといいと思います。
4.ふりかえってみること
他の問題に使えそうなアイデアはあったか、答えを違ったやり方で導き出すことはできそうか等を検討する作業です。時間があれば、思いついた回答が他のお題に適用できるかを調べるとよいでしょう。



それでは、これを基に大喜利をといていきます。

例題:ボクサーがクリンチしている時にささやいた一言とは?

1.条件は「ボクサーがクリンチしている」ですね。クリンチの意味が分からなければこの問題をとくのは困難です。また、未知なものは「ささやいた一言」ですね。回答としてボクサーの行動を付け加えるのはあまりよくないと思います。

2.ボクサーがクリンチしている状態をよく想像しましょう。相手に抱きついて動きを止めています。体力回復のためにすることが多いので、何となく相手が脱力したり、相手の緊張がほぐれるような一言がよさそうな気がします。ささやいてるのでビックリマークは避けるべきでしょう。また、ボクシングと言ったら私は「あしたのジョー」を思い出します。これも使えないかなぁと考えるのもありでしょう。

3.2で考察した内容を基に、発表します。
ボクサーがクリンチしている時にささやいた一言とは?



「来るとき、電車一緒だったでしょ?」

「赤コーナーがよかったなぁ〜」

「灰になるのって第何話だっけ?」

4.逆にこの回答に使えそうな問題を考えてみましょう。例えば、「知らないアドレスからきたメールの内容とは?」というお題に使えなくもない気がします。



お題が写真の場合もほぼ同じです。登場人物・背景など、写真に写るものすべてが条件です。なるべく多くの条件を使って答えるのがベストです。

例題:写真で一言


お嬢様、黒板消しパンパンは外でやって下さい

・室内
・女の子
・おじいさん(白い・ポカンとした顔)
という条件を読み取り、これらを全部使っていますね(これは私の作品ではありません)。



ざっとこんな感じです。参考になったでしょうか?この経験を積めば、きっと大喜利名人になれるはずです。じゃ頑張ってください!僕も頑張ります。



注意:条件を無視して、お題とのミスマッチ感で笑いをとるという邪道な方法もありますが、かなり高いセンスが求められると思います。


参考文献・サイト
いかにして問題をとくか(G.Polya著)
マル決本(FM NACK5「鬼玉」スタッフ責任編集)
ボケて(bokete):写真で一言ボケるお笑いウェブサービス

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